中部経済新聞
※以下は内容の要約になります。
麦飯石の洗顔料が4年ぶりに一新して再登場
美濃白川麦飯石株式会社は、麦飯石の特長を生かした洗顔料である「フェイスクリアパック」を4年ぶりにリニューアルした。
微粒化した白川町産麦飯石に、地元の「美濃白川茶」のエキスを配合し、ミネラルとお茶のカテキン成分の相乗効果を狙っている。新製品を通して、麦飯石の効果を広めていき、化粧品など新たな用途開発にもつなげていきたいという考えだ。
微粒化した白川町産麦飯石に、地元の「美濃白川茶」のエキスを配合し、ミネラルとお茶のカテキン成分の相乗効果を狙っている。新製品を通して、麦飯石の効果を広めていき、化粧品など新たな用途開発にもつなげていきたいという考えだ。
麦飯石は石英斑岩の一種で、古くから漢方薬として珍重されてきた。多孔質で、ミネラルを溶出する特性を生かして、現在は主に水質改善や土壌改良、ミネラルウォーターのろ過などに用いられている。同社は国内唯一の生産地とされる岐阜県白川町で麦飯石を採掘しており、麦飯石を用途に応じた粒度で出荷する他、新たな用途の研究もかねて、近年は自社製品の開発にも力を入れている。2020年には化粧品開発のDMA(本社名古屋市南区)と協力して、「フェイスクリアパック」を開発した。
今回のリニューアルでは、カテキンを含むお茶のエキスを加えることで、美肌効果のほか、特産の白川茶を通した「地域コラボ」のイメージも高めている。
洗顔料に含まれる麦飯石は、一般的な化粧品などにも用いられる粒度の2倍の超微粒パウダーを使用している。微粒化に比例して製造コストは上昇するが、有効成分が毛穴に入りやすくなり、美白・美肌効果についても期待ができる。
販売価格は1本(150g)税込み3,080円。洗顔料の完成に合わせて同社のネットショップもリニューアルオープンした。(Webサイトに関してもリニューアルしております。)
来年1月、東京ビッグサイトで開かれる国内最大の専門展示会「第15回 COSME Week 東京(化粧品開発展)」にも出店する。麦飯石は、成分の約7割を二酸化ケイ素が占めており、同成分はファンデーションや乳液などの化粧品材料としても用いられている。
製品PRと麦飯石の超微粒化技術で、化粧品・医療分野など新たな用途開拓につなげていきたい考えだ。三戸茂治社長は、「国内唯一の産地として、岐阜県白川町の麦飯石を広めていきたい」と話している。