夢21
※以下は内容の要約になります。
体が芯まで温まり、冬に悪化する神経痛やリウマチも改善すると国も認めた「麦飯石入浴」
冬になると、神経痛やリウマチの痛みに悩まされる人が急増します。
これは、寒さが厳しくなると、体が冷えて新陳代謝が衰えるため、筋肉が硬直したり血管が収縮したりして、血液不足に陥ってしまうからです。
血管を形成する平滑筋は、自律神経により収縮と拡張が行われています。
筋肉が収縮したり弛緩したりする働きによって、体全体の血液の循環量が変わってきます。
ところが寒さで筋肉が硬直すると、末梢神経の働きが鈍くなったり自律神経の働きが不調をきたしたりして、血管の筋肉が柔軟性を失うため、血液不足の状態になってしまいます。
その結果、血液によって運ばれる酸素が筋肉に十分に行き渡らず、筋肉が消費する糖分が酸素不足によって十分に燃えなくなるのです。
すると、痛みを引き起こす乳酸などの老廃物がたまってきます。
血流が低下しているため、老廃物はいつまでも同じ場所に居座るようになり、そのうちに末梢神経を刺激するようになり、痛みを引き起こすのです。
繁体に、筋肉が軟らかく、血管が広がっていれば、血流もよくなり、乳酸などの老廃物も血液の流れに乗って流れ去り、痛みも軽減されていきます。
したがって、神経痛やリウマチの痛みを改善するには、血管を拡張して深部の末梢血管をも拡張させ、血流を促すことが肝心です。そのためには、体を温めることで、冷えによる筋肉の硬直を解くことが重要なポイントになってくると言っていいでしょう。
体を芯まで温めて血流を促す方法の中でも、もっとも簡単で効果の高い方法が、入浴です。
たっぷりとお湯を張った温かいお風呂に入れば、全身がポカポカ温まり、血行もよくなってリラックスできます。
こうした入浴の効果をさらに高める方法が、最近話題になっています。
それが、「麦飯石入浴」です。
麦飯石入浴とは細かく砕いた麦飯石をお風呂に入れて、そのお湯で入浴を行うことです。
自宅のお風呂で手軽に温泉気分を味わうことができ、短時間で全身がポカポカ温まるばかりか、腰痛や神経痛、リウマチなどの痛みを改善する効果があるとして、注目を集めているのです。
麦飯石とは火成岩の一種である花崗斑岩が風化・変質した、極めて珍しい天然石です。
石の表面に散りばめられた結晶の色合いが麦飯(むぎめし)に似ていることから「麦飯石」と呼ばれているようです。
麦飯石は古来から中国で、打ち身・ねんざ・皮膚病などに効果があるとして飲み薬や塗り薬の形で使われてきました。
そんな麦飯石を使った入浴には、とても優れた温熱効果があることが分かっています。
例えば、麦飯石入浴の温浴効果を確認した試験があります。(上図参考)
この試験では同一の男性(20代)に、1日目は水道水を沸かした普通のお湯、2日目は麦飯石の入浴剤入りのお湯に入浴してもらいました。
そして、サーモグラフィーによってそれぞれを比較しました。
その結果、麦飯石の入浴剤を入れた場合の方が、入浴後の体の表面温度が高く、更にその温かさが長続きすることが分かったのです。
麦飯石入浴を行えば、末梢血管が拡張して全身の血流が良くなります。
そうなれば、神経痛やリウマチの痛みはもちろん、肩こりや腰痛なども速やかに改善される効果が期待できるというわけです。
最近麦飯石の入浴剤が市販されるようになり、利用する人も増えてきたようです。
麦飯石の入浴剤をお風呂に入れると、水道水の塩素による肌のピリピリ感がなくなるといった声も挙がっています。
そのため、敏感肌の人でも、安心して使えるとの評判です。
また、優れた血行促進・発汗作用で新陳代謝が活発になるので、皮膚表面が柔らかくなり、肌はすべすべになります。そのため、乾燥肌もしっとりとしてきます。
神経痛の痛みに悩んでいる人も、毎日麦飯石の入浴剤を使った入浴を繰り返せば、1か月もしないうちに痛みが大幅に軽減していくものだと思われます。